高橋 徹 四谷 (初段)
今度こそ黒帯を取ると心に決め
二度の手術を乗り越えられた
中学、高校と陸上競技を続けてきた私は、大学入学を機に、また身体を動かしたい、今度は別の競技をしたいとの思いから、通学電車から見えた極真会館城西支部代田橋道場の看板に興味を抱き、強さへの憧れもあり、入門いたしました。
入門当初は、組手で腹を効かされ、顔を蹴られと痛い思いはしましたが≪俺は極真をやっているんだ。強くなっているんだ≫とある種の満足感を覚えていたものでした。時には遊びに走ってしまい、道場から足が遠のくこともありましたが気づくと茶帯を締めていました。
その後、就職し、仕事の関係上、月に2、3回しか道場に通えなくなり、半年ほどで自分に妥協して退会してしまいました。しかし常に心の中では、月に一回でも続けられたのではないか、自分に負けただけなのではないかと自問自答を繰り返していました。「もう一度」とは思っていましたが、私的な事故による右膝の故障もあり迷っていました。
退会から4年経ったとき、地元の飯田橋に極真の道場ができたことを知り、今しかないと本部直轄四谷道場に再入会させて頂きました。不安に感じていた右膝は案の定初日の稽古中に激痛が走り、立てなくなってしまいました。検査の結果、前十字靭帯の断裂とのことでした。以前より膝が抜けたりしておかしいと思っていましたが、予想外の厳しい結果でした。
しかし、頑張ればどうにかなる、今度こそ黒帯を取ると心に決め、二度の手術を経験し、膝の影響からいくつかの動きを制限されましたが、できる技を磨こうと前向きに考え、稽古を続けました。そして、再入門より2年半後、師範をはじめ先輩方、道場生の皆様の指導及び協力のおかげで、昇段させて頂くことができました。
極真空手を通じて学んだ、諦めないという気持ちを忘れずに、今後も精進していきたいと思います。