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岩崎 凪 四谷(2003年12月23日 初段)

僕と稽古をしてくれた皆に感謝
今後の人生で空手を活かしたい

 僕が極真空手を始めたのは、6歳のときです。入門したのは、埼玉の戸田公園道場です。師範は三浦由太郎師範で、坂口先輩と岩田先輩が初めて僕に極真空手を敢えてくれました。
 ところが、そこで1年間稽古をした頃、僕は東京の市ヶ谷に引越しをすることになりました。市ヶ谷に行っても空手を続けることができるか心配でした。そのことを先輩に相談したら、お好み焼き屋でお別れパーティーをして元気づけてくれました。みんなでお好み焼きを食べているうちに、心配が吹き飛ぶような気がしました。そして、いよいよお別れのときに、三浦師範は「四谷・飯田橋道場の杉村多一郎師範は僕の友人だから、話をしておくよ。だから四谷・飯田橋道場に行つても、いつまでも空手を続けるんだよ」と言って送り出してくれました。
 こうして僕は、四谷・飯田橋道場にお世話になることになりました。そして、東京に来てから何ヵ月かして、戸田の三浦師範が交通事故で亡くなったことを聞きました。僕は悲しい気持ちで胸がいっぱいになりましたが、三浦師範の言葉を忘れずに稽古を続けることを心に誓いました。審査会には必ず出られるように努力したし、試合があるときには必ず参加しました。試合ではなかなか結果を出せなかったけれど、勝てたときはとても嬉しかったです。一級になってからは、昇段審査に向けて型の練習も増やし、最破が一番得意になりました。
 昇段審査では、今まで稽古してきたことを全部見てもらいましたが、10人組手が一番思い出に残っています。10人組手が終わって、杉村師範と強く握手をしました。結果が心配でしたが、その日の夜の忘年会のときに、杉村師範から合格だと言われて、とても嬉しかったです。いつも僕に空手を教えて下さっている岩井夏美先輩もとても喜んでくれました。
 これからは、自分のことだけではなく、道場を引っ張っていける黒帯になりたいと思います。今まで僕と稽古をしてくれた皆さん、注意をしてくれた皆さんに感謝しています。僕は、これからの人生で、空手を活かしていきたいです。

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