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丁田政二郎 四谷(2003年12月23日 初段)

道場は大きなものを与えてくれた所
入門して本当に良かったと実感

「ああ、自分は何て弱いんだ」ということを、イヤというほど思い知らされながら、私の昇段審査は終わり、この度、憧れの極真の黒帯をいただくことになりました。もちろん、とてもとても嬉しく、また、光栄であることは間違いないのですが、自分の未熟さを思うと、「いいのかなあ?」と度々考えてしまいます。いただいた帯に見合う自分にならねばと、これからも頑張る所存です。
 空手の道場に来る以上、空手の稽古が一義です。当然のことです。しかし、私が得たものは、空手の技術(非常にささやかなものではありますが)だけではありませんでした。それは、道場で出会った皆さん、仲間です。人生の大先輩、逆に私より10歳以上若い学生たち、年齢も社会的立場も違う人間が、それぞれの思いを持って道場に集まり、汗をかき、大声で気合いを入れ、そして励まし合う。何と素晴らしい出会いなのでしょう。この仲間たちと稽古をしている時間は日々のイヤなことや心配事は頭の中から消えています。必死になって身体を動かし、気合いを入れているので、イヤなことや心配事を考える余裕などないというのが実情です(しかし、一心不乱な時間を持つということが、どれだけ日々に大きなハリを与えてくれるか、今の私は知っています)。
 その苦しい稽古をやり終えた後の爽快感は、とても言葉では言い表せません。そして横を見れば、私と同じように、疲れたなかにも充実した思いの仲間の顔がそこにあります。今、本当に思います。入門して良かったと、この道場は私に大きなものを与えてくれる場所なのだと。
 杉村多一郎師範、諸先生方、先輩方、同輩、後輩の皆様、本当に有難うございました。そして、これからも宜しくお願い申し上げます。
 余談ですが、道場の親睦会、バーベキュー、いつも楽しみにしております。

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